犬のしつけ相談室
車の中から人に吠える犬のしつけ方

犬の無駄吠えがピタリ止まる！

車の中から犬が人に吠えます

うちの犬は家では申し分のない良い子なんですが、家族以外の人に、車の中からでも通行人や隣の車の人にも吠えます。ダメと言えば何でも聞く子が、吠える事に関しては全くだめなんです。吠えるどころか唸るようにもなり…。犬が一人の時には全く吠えないんですが…。家族がいると気が大きくなるのか、吠えます。。この犬のしつけ方を教えてください！

この犬のしつけ方

犬のしつけは、やり方さえわかればどなたにでもできます。そして、正しい犬のしつけをすれば、それは犬との信頼関係を深める素晴らしい時間になります。犬をしつけることを通じて、あなたと犬との絆が深まりますように。

人の姿が見えて「吠えるぞ」と思ったら、名前を呼んだりおもちゃを鳴らしたりおやつあげるなどし、少しでも吠えなかったら大絶賛！でほめてごほうびをあげましょう。これを繰り返すと、小さく吠えたり唸るようにのどを鳴らすだけになったりします。少しでも小さくまたは短く吠えたときにも「えらいぞ！」と拍手喝さいでごほうびを。吠えたら、何も言わずに犬が自分で吠え止んで落ち着くまで待っててあげてください。

この犬のしつけ方補足

＜解説＞
どうぞ安全運転で！　ご自分がドライバーのときにこれをするのは大変だと思いますので、どなたかに協力してもらったり、車を止めた状態で練習してみてください。
「犬がひとりの時には全く吠えないんですが。家族がいると気が大きくなるのか、吠えます」について　それは「家族がいると気が大きくなるから」ではなく、「ダメ」と言われることが犬にとって「注目される」といううれしいこと（ごほうび）になっていて、「よくできた！」「がんばれ！」と吠えている犬をほめているような状態になっているからだと思いますよ！つまりこういうことです。あなたの犬は、ドライブが大好きでおおはりきり！「みんな見て！あそこに誰かいるわ」と声も高らかに吠えると、「ダメ」とあなたがすかさず注目してくれます。「ママも“そうね、よく見つけたわね”って私に注目しているわ！」と犬はますますがんばって吠えるようになりました。しかし、そんなこの犬もひとりのときには違います。吠えても誰もほめてくれないのです。吠えても無駄なのでひとりのときには吠えず、家族がいるときに吠えることを学習しました。
否定ではなく肯定でコミュニケーションする楽しさを知ってね！　せっかく「垂ｵ分のない良い子です」とおっしゃられているのに水を差すようで恐縮なのですが、今後ますますよい関係を築いていかれますようにと解説させてもらおうと思います。
犬に「ダメ」と言って吠えるのをやめてくれたりすると、ほっとしたり「言うことを聞いてくれた」とちょっとうれしかったりしますね。このような経験から人間も「犬がやめて欲しい行動をやめる」というプラスの結果（うれしいこと）を“ごほうび”に、「やめて欲しいときにはダメって言えばいいんだ」と学習してしまうようなところがあります。しかしここで立ち止まって考えてみて欲しいと思います。言葉の通じない犬に「ダメ」と言っても、何がダメなのか、どうしてダメなのか、次からどうすればいいのかわからないのです。犬は、その理由がわからないまま、ただ叱られたくない一心でおとなしくなっていき、そんな犬の姿を見て「おとなしいいい子だ」「よく言うことを聞くいい子だ」と感じるに到ったり、もしくは今回のように「ダメ」を“注目”と受け取り逆の結果を招くなど犬との間に誤解を生じさせてしまうことが多々あります。
それを防ぐためにも「否定ではなく肯定で」。車の中で吠えて困っているとき「ダメ」といって解決しようとするのが否定的。吠えていないときや吠えないように誘導し「吠えていなくてえらいぞ！」とほめて「吠えずに外を見る＝吠えずに外を見ていると“楽しいね”“いい子だね”とたくさん声をかけてもらって楽しい♪」と学習させてあげるのが肯定的です。これからは「ダメ」と言いたくなったら、その都度「その行動をやめる代わりに、何をしていてくれたらほめてあげられるかな」と考え、犬がそれをしたときに「すごいじゃない！」とほめてみてください！その結果、今とはひと味違う「良い子」（＝「私のはたらきかけにこんなに一生懸命に“こうすればいいの？”と応えようとして良い子だな！」）の実感に出会えるといいなと思います。

ほかの犬のしつけ質問も見る

犬のしつけ相談室車の中から人に吠える犬のしつけ方

車の中から犬が人に吠えます

この犬のしつけ方

この犬のしつけ方補足

ほかの犬のしつけ質問も見る

犬のしつけ相談室
車の中から人に吠える犬のしつけ方