1/18/犬がかわいくて思わず抱き上げたくなることがありますね。でも犬からすると、何の前触れもなく突然持ち上げらたように感じ、だっこ嫌い=抱き上げようと手を差し出すと警戒したり逃げようとするなどの拒むしぐさをみせるようになることがあります。普段からうんと楽しく「だっこ」で遊んでおけば、そんなとき私たちも、無理に持ち上げる代わりに「だっこ」と言ってあげることができます。
お客さんなどに「かわいいからだっこさせて」と言われることもあるでしょう? そんなときにも、犬を抱き上げ「ハイ、どうぞ」と簡単に“手渡し”したりしていませんか? 私たちに悪気はなくても、犬にしてみれば「ボクどうなっちゃうの?」と警戒して唸ったり吠えたりせざるを得なくなる状況に追い込んでいることは意外と多いのです。そんなとき、お客さんに「“だっこ”って言ってあげて」とお願いするといいですね。普段から楽しくあそんでいればあそんでいるほど、そのような場面でもうまくいく可能性は高まります。
どんなことも、無理強いすることなく、犬が自らそれをするのが楽しいからそうしたいと思えるようにしてあげましょう。これからは、抱き上げたくなったら「ひざに乗って欲しいんだけどな・・どう?“だっこ”」と犬の方から進んで乗ってくるように促してください。犬に「だっこ」をおしえることは、犬をだっこして私たちが幸せな気分になるとき犬もそうでありますようにという犬へのささやかな思いやりです。
大型犬の場合には、動物病院の診察台や車の座席に乗ったり、背中に“おんぶ”するように応用するといいでしょう。