1/4/「さて何から始めよう・・?」と思ったとき、まっさきに取り組んで欲しいあそびです。
上手にできるようになったら、犬に何かお願いしたとき、まっさきに名前を呼び、犬と視線をピピッと合わせてください。「ボクのこと呼んだ?」と犬があなたに集中したところで「チュッ」とキスしてもらったり、あるいは「だっこ」と合図してあげれば、いきなり集中できていない状態で合図してあげるより、格段にあなたの声に耳を傾けてくれる可能性が高まります。
さらにこれは、ぜひクリッカーを使って練習して欲しい課題です。クリッカーを使わなくても、犬と視線が合ったときにほめたりごほうびをあげたりすれば、犬は人間とよく視線を合わせるようになります。しかし実際には、犬の口にごほうびが入ったときには犬の視線はとうに人間からはずれ、ごほうびに釘付けということになりがちなのです。これでは、ごほうびを見つめることをほめたことになってしまう可能性大。練習すればするほど「ごほうびを追うことがばかりが上手になってるみたい?」ということになります。クリッカーを使うことで確実にどの行動をほめてあげているのか犬にわかるため、確実に視線をピピッとあわせることができるようになります。
犬が視線が合ったときに感じる「うれしいな」「なんてかわいいんだろう」というあなたの気持ちをぜひ大切にしてください。このようにしてたくさん遊ぶと、日常でもふと気づくと犬がこっちとじっと見てたなんてことが多くなります。そんなとき「うれしいな」「かわいいな」と感じる気持ちが私たちにあれば、ニッコリ微笑んだり声をかけたり、犬に自然と「注目」というごほうびを犬に注いであげることができるのです。その結果、犬はあなたのことを気にしながら暮らしていくようになりますね。ひとつ屋根の下暮らしているのに、犬は犬、人は人、別々に生活してるみたいで・・と感じられている人に、ぜひ楽しく取り組んで欲しいあそびです。