1/9/とにかく元気、エネルギーがありあまってるという犬と楽しんでください。犬に必要なのは「散歩」だけではありません。「教えて遊ぶ」「学びながら遊ぶ」ことのメリットは、体だけでなく頭も使うことができること。私たちも、体を動かすだけでなく、頭もほどよく使った後というのは、心地よい疲労感が得られたりしますね。犬は学習のできる頭のよい動物です。「さぁ、何をしたらほめてもらえるんだっけ?」と、体と頭を使う遊びをあなたの生活に取り入れてみてください。散歩とはまた違う「満足した顔」にきっと出会えるはずです。
この遊びのよいところは、できるようになった後、暮らしの中で活用されやすいということです。自分で閉めた方が早いかもしれませんが、あえて犬に「しめて~」のお手伝いをお願いしてください。そうすることで犬は、人から注目されほめられる機会を自然と得ることができます。「この子が、家族の輪の中にいられるといいな」と願うあなたの気持ちが、「注目して欲しいのになかなかしてもらえないから、ワンワン吠えるしかない」という状況を自然と回避することになります。
しかも「しめて~」と犬に言ってあげるだけのこの「お手伝い」は、お子さんや、日ごろお仕事などで家にいないことが多く犬と関わる時間が少ないといった方でも参加が容易な遊びです。あなたが犬に「しめて」を教えてあげたなら、家族みなさんでそれをぜひ共有してください。このような機会を持つことではじめて、あなたの犬は家族の誰の声にも耳を傾けることができるようになるのです。
ドアが傷ついたりすることが心配な方は、前足ではなく鼻で押すようにおしえたり、犬が触れる場所にシートを貼るなど楽しい工夫を。みんなから話しかけられ、注目され、ほめられ、あなたの犬が毎日楽しく暮らせますように。