[犬愛しつけ法]犬の夜鳴き克服法3

犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

夜鳴きのころ(3):勲章 (第56号, 2007/5/21)

我ながら、アレはなかなかだったと思うよ!

サークルのすぐ横で寝る、サークルの横のャtァーで寝る、サークルとャtァーの距離を伸ばす・・ひとりで寝れるようにするために、少しずつ犬との距離を伸ばしたのがよかったね、うんうん。それになんてったって、「夜鳴き」という大きな大きな山を自分の力で乗越えられたのが自信になったよ、うんうん・・。

・・え?サークルの横、冷たいフローリングの上で寝る必要はあったのか、だって?寝室のベットの横に犬のサークルを置いても同じだったんじゃないか、だって?そうすれば、風邪ひくこともなかったんじゃないか、だって?!

そうなのです。あのころの私は、なぜだか犬のサークルを寝室に置いてはいけないと決めつけていました。とにかく最初が肝心で、ここで一緒の部屋に寝ようものなら、一生一緒に寝続けなければならなくなる、犬の“わがまま”に振り回されて大変なことになる・・そんな何の根拠もない危機感と大きな勘違いでいっぱいになっていました。

今の私なら、迷わずこうするでしょう。寝室にもうひとつ犬のサークルを。犬が安心して寝れるように。かわいい鳴き声に誘われて、思わず手を差し延べ、鳴いたら来てくれるという学習を繰り返さなくてもすむように。そしていつの日か、ひとりで寝なければならなくなったときあの子が困らないように、ハウスを練習しよう・・。

「なにも私が、サークルの横で毛布をかぶって寝なくてもよかったんだ」。右も左もわからずに、ただただ一生懸命だった頃の私がちょっと微笑ましいような。「なんであのとき気づかなかったかな?」と、いつものことながら自分の不器用さが恥ずかしいような。

でもいいの。あのときひいた風邪は、私の勲章。我が家にやってきた犬のために風邪をひけたことがうれしくて、鼻にティッシュをあてながら「子犬の世話が大変でさ」って誰かに語る瞬間、私は最高に幸せだった・・。(おわり)