[犬愛しつけ法]遊びながらしつけできる方法1

犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

遊ぶことからはじめよう(1):今の私からあの頃の私へ(第43号, 2007/1/1)

今の子供たちは、お正月、何をして遊んでるんだろう。

私は子供の頃、家族でトランプやゲームをするのが楽しみだったな。負けず嫌いの私は、いつでも自分が“勝ち”じゃなくちゃイヤで、負けるたびにグズグズ言って周りを困らせてたっけ。

両親と、兄弟と、そして友達と。遊びながら、私は一体いくつのことを学んできただろう。「ありがとう」と言うこと。「ごめんね」と謝ること。順番を守ること。ルールを守らなければみんな楽しくないこと。勝つこともあれば負けることもあること。そして、一度負けてもそれを認め諦めずに頑張れば、チャンスはまためぐってくるということ。

そう、私にとって最良の学びの場は、教科書の中でも、机の上でもない、遊びの中にあった・・。

うちの犬を迎えた頃、私は本当にダメな飼い主だったけど、今の私があの頃の私をほめてあげたいことがひとつある。それは「よく遊んでたね」ってこと。会社に出掛けるまでの2時間、1時間を散歩に、1時間を室内遊びに費やして、ときには半分ウトウトしながらボールを投げてあげたっけ。遊び疲れてあの子の方がウトウトし始めた頃、抜き足差し足そっと家を後にしたことも今となってはいい思い出。

それは、小さな子犬を長い時間留守番させなくちゃいけない後ろめたさがそうさせていただけのことで、それがこんなに大きな意味を持っていたなんて、ちっとも気づいてなかったけど。

人間の持っているものを奪ってはいけないこと。興奮しているときにも自分をコントロールすること。思い通りにならなくても吠えたりしないこと。「この人にだったら体をあずけても大丈夫」・・人間を信頼すること。人と暮らしていく上での基本的な事柄を、出勤前のあの時間にあの子はたしかに学習していた・・。(つづく)