[犬愛しつけ法]犬になめられない方法1

犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

リーダーになろう!?(1):ひらめき (第37号, 2006/11/1)

「リーダになりましょう」。

あれは心理学に出会う前、7年か、いやもう8年前になるか・・。私にも、本屋さんに並ぶ“飼育書”を読みふけっていた時期があります。そしてそのときよく目にしたのがこの言葉でした。

「一体どうやって?」。だって私は、リーダーと名のつくものにはてんで縁がなく、生まれてこの方リーダーシップなんて発揮したことないんだもの!そうなりたいと願いつつ、どうすればいいのかさっぱりわからず途方にくれる私がそこにはいました。

「トイレでおしっこしてくれないのも、私の腕を血が出るほど噛むのも、私の靴をかじるのも私がリーダーじゃないからなのか」。うまくいかないことの原因をそこに求め、自信をなくし、追い込まれていく私がいました。

「もっとしっかりしなくちゃ」。そう思えば思うほど、私の声と力は大きくなります。無理やり体を抑え「ダメッ」と言う私の姿は、腕組みをして仁王立ち、高いところから犬を見下ろす“えんま様”。

「私、怖い顔してるだろうな」。声を荒げては自己嫌悪に陥る毎日。「こんなはずじゃなかったのに」。夢見ていた穏やかで幸せな生活と現実とのギャップに落ち込む毎日。それなのに、私にしっぽを振ってくれるあの子は、どこまでもどこまでも無邪気で純粋で・・。

「このままじゃ、心通うどころか離れてしまう」。私はリーダーを目指すことをやめることにしました。持っていた“飼育書”もすべて閉じました。心理学を頼りに自分の足で立ち上がる決心をしました。「この子にどう接すればいいのか」その答えのひとつひとつを理論に求め、それを忠実に実行する日々・・。

「リーダーになるってこういうことか!」。リーダーになることをいったん捨てた私に、そんなひらめきが訪れることになろうとは、あのときどうして想像できたでしょうか。(つづく)