犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。
1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他
「“おばあちゃんち”でお留守番」プロジェクト。それは、ある夏の日の午後、動き出しました。今日は、本番を明日に控えての絡s演習。旦那さんに1時間ほど買い物に出掛けてもらいます。
「留守番していることを忘れちゃうくらい好きなものを準備してみよう」。私は、鶏のささみと製氷皿を買ってくると、それを茹で、小さく割き、製氷皿に並べ、茹で汁を入れて凍らせました。少量のささみでもゆっくり楽しむことができるように。
ゴハンの一部を取り分けておいたドックフードとおやつでおもちゃを作ります。チラシにくるんで両端を絞ったキャンディー型のおもちゃを30個。ちぎったりむしったりしながら、時間をかけて遊べるように。
準備完了!旦那さんの出かけていく姿を目の当たりしないように、おもちゃを見せながら、私は母と一緒に犬を家の奥へ誘いました。「置いて行かれちゃった」と感じなくてもすむように。
準備したおもちゃや氷を母とふたりであげていきます。時折り、不安そうなしっぽをして玄関を覗きに行くけれど、そのたびに「おいで~」と楽しげに誘います。あの子と会話を交わすことができたなら、「ねぇフミちゃん、パパはどこに行ったの?」不安そうに問いかけるあの子に、私はちょっととぼけて、そしてあっけらかんとこう答えたことでしょう。「そのうちに戻ってくるんじゃないかな・・そんなことより、ねぇねぇ遊ばない?」。
「これなら大丈夫」。約1時間、玄関をチラチラ気にしつつも、おもちゃや氷で遊ぶ余裕を持って過ごすことができたことをこの目で確認し、私は決めました。明日、嵐閧ヌおり本番決行。旦那さんと焼肉をたらふく食べに行って参ります!“ハチ公”のような姿で帰りを待ち続けていた甘ったれのあの子が、おばあちゃんとふたり、ご機嫌にお留守番できるのか?!その結末やいかに。(つづく)