[犬愛しつけ法]犬との快適ドライブ法1

犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

ドライブへ行こう(1):ひまわりのように(第14号, 2006/3/11)

あるときは、ゴハンだって散歩だって、決してひとりではできない手のかかる息子。あるときは、落ち込んでいる私を明るい笑顔で癒してくれる友達。そしてあるときは、愛しい恋人・・。

犬とのドライブ。それは私にとって、ちょっとしたデートです。助手席には小さな恋人。「ボクがしっかりしなくっちゃ。ふみチャンの運転は心配だもの」。そんな生意気なことを今にも言い出しそうな顔をして、窓の外を大真面目に見つめる犬を横目に、私は車を走らせます。同じ景色を眺め、同じ目的地を目指していることに、小さな幸せを感じながら。

そんな私も、ほんの数年前まで、どこにどう乗っていてもらうのがいいのかその答えをうまく見つけられずにいました。「同じ景色を眺めながらドライブできたらいいのにな」。かつ、犬にとって安全で、私が何の不安もなく運転できて、願わくば目が行き届く場所・・。

助手席にすわってもらうのは? それなら目が行き届きます。すわっていてくれれば安全です。でも嫌な頼エがするのです。助手席にちょこんとすわったうちの犬はあまりにも小さくて、その目線からは外がまったく見えません。

案の定、車が走り出すや否や、危なっかしい足取りで立ち上がり、助手席の窓にかぶりつき始めました。よちよち歩きの子供がつかまり立ちをしているかのようなその足元は、あまりにも頼りなくて、ブレーキをかければおっとっとっと・・と簡単によろめき、座席の下へと転げてしまいそうです。

「これじゃ駄目だな」。でも私は、うれしくてたまりませんでした。太陽を目指して伸びていくひまわりのように「が見たいんだ」と窓へ窓へと向かって伸び上がる後姿。「やっぱり外が見たいんだ!」。だって私は「犬と同じ風景を眺めながらドライブできたらいいのにな」と願っていたのだから。だから必死に知恵を絞ります。どうしたら、同じ風景を眺めながら、かつ、安全にドライブできる?(つづく)