[犬しつけ理論]犬の叱り方2

犬の行動について勉強したことのある人は、その難解さに頭がこんがらがった経験があるのではないだろうか。そのややこしい理論をすっきり見せてくれるのが、「3つの箱と4つの法則」である。専門用語の代わりに「箱」を使って解説したこの方式を筆者自ら勉強した結果をここにご紹介し、みなさんに役立てていただこう。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

何がイケナイのかさっぱりわからない!

叱ることで、たしかにやめるかもしれません。でも、人間が犬のどの行動をダメだと思っているのか、「ダメ」「イケナイ」と叱っただけでは、犬にはわかりません。

私たちは、吠える、飛びつく、噛むなど、犬の困った行動ひとつを取り上げて、それが「ダメ」「イケナイ」んだということを伝えようとします。でも、そのときに起こしている犬の行動はひとつではないはずです。吠えると同時に、あなたを見ているかもしれません。前足を上げているかもしれません。噛むと同時に、しっぽを振っているかもしれません。あなたのひざに乗っているかもしれません。私たちは犬が起こしている行動のうち、どれが「ダメ」なのか、言葉で説明してあげることができません。だから、何がいけないのかよくわからないまま、「これもダメなのかな・・」「あれもダメなのかな・・」と、やめなくてもいいことまでやめてしまうのです。「あれもダメ」「これもダメ」「それもダメ」。自分のやったことを否定されてばかりいると、のびのびと動くことができなくなったり、撫薰ェ乏しくなったり、消極的で元気のない子になっていくのはそのためです。

  噛む・しっぽを振る・前足を人間のひざに乗せる
叱られる


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