[犬しつけ理論]犬のしつけには法則がある!

犬の行動について勉強したことのある人は、その難解さに頭がこんがらがった経験があるのではないだろうか。そのややこしい理論をすっきり見せてくれるのが、「3つの箱と4つの法則」である。専門用語の代わりに「箱」を使って解説したこの方式を筆者自ら勉強した結果をここにご紹介し、みなさんに役立てていただこう。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

3つの箱と4つの法則、その考え方の特徴

問題を”犬のせい”にしません

犬が困った行動を起こしているとき、問題は犬にあるんだと考えがちですね。3つの箱と4つの法則は、犬の問題を、犬とあなたの共通の問題、犬と犬が暮らす環境との問題としてとらえる力を与えてくれます。「犬に変わってもらうために、自分に何ができるだろうか?」と自然に考えることができるようになります。

”テクニック”ではなく、”付き合い方”

心理学の知識を身に付けることで、何をすれば犬がどう変わるのかがおもしろいようにわかるようになります。しかしながら3つの箱と4つの法則は、犬に言うことを聞いてもらうための”テクニック”では決してありません。あなたの犬が犬らしく、あなたの犬の良いところを伸ばしながらあなたと生きていくための”付き合い方”の指針です。

どんな”問題行動”も学習の結果。そこが出発点。

3つの箱と4つの法則に沿って考えていくことで、あなたを悩ませる”困った行動”に対する見方が変わるはずです。「”問題行動?”人間にとって都合の悪い行動を学習しただけなんだ」「”頭が悪い?”いやいや、人間から賢く見える行動を学習していないだけなんだ」そこに気がつくことができると、困った行動に遭遇したときのイライラから開放され、きっと楽な気持ちになれます。そして「学習できてるんだもの!○○だって絶対できるはず」自分の犬の力を信じて前に進むことができるようになります。

犬のしていることを否定しません

「やめて欲しい行動=叱る」だと思っていませんか?3つの箱と4つの法則は、「ダメ」「イケナイ」と犬のしているいることを否定することなく、問題を解決できるようになるための考え方のコツを教えてくれます。どうぞ「やってはいけないことをやらないようにしたい」「いい子にしたい」と一生懸命になっているあなたのエネルギーを、叱ることではなく、「○○するんだよ」と犬を導いてあげることに使ってください!

あなたが身に付けるのは自信と応用力

3つの箱と4つの法則を覚えることで、自分の犬の行動について自分で考え、どうすればいいのか答えを見つけ出すことができるようになります。「だから××してるんだ!それじゃ○○すればいいはず」そんな答えを自分で見つけ、少しでも上手くいく経験ができたなら、「この前は××のときに○○だったんだから、△△のときも○○のはず!」とどんどん応用できるようになります。応用できるようになることで、あなたは犬と自信を持って向かい合うことができるようになります。

日常生活に根ざした”しつけ”

しつけとは、おすわりやふせ、待てを教えることだと思っていませんか?毎日5分、あるいは、10分・・”しつけの時間” を設ければ、なんとなくいい子になってくれるものだと思っていませんか?3つの箱と4つの法則を頭の片隅に置いておくことで、本当に必要なのは、日常生活にあふれる一瞬一瞬なんだ、ということに気がつきます。その一瞬一瞬に何をすればいいのか。その答えを3つの箱と4つの法則が教えてくれます。

3つの箱と4つの法則は、あなたと犬の”道しるべ”

3つの箱と4つの法則に根ざした生活を送ることであなたが手に入れるのは、犬との一体感です。しつけする側としつけされる側が遠く離れ、しつけする側が、される側を見下ろすような ”しつけ” にはどうぞしないでください。いつでも犬の目線にまで腰をかがめ、「こっちだよ」「こうすればいいんだよ」とやさしく手を取り、犬のペースに合わせて、犬と一緒に ”いい子への道” を歩みましょう。3つの箱と4つの法則があなたの道しるべになってくれはずです。


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