最新動向子犬のためのトイレのしつけ
子犬のトイレのしつけ(5)

犬を飼い始めた人が「これだけはできなきゃ困る!」と思うのがトイレのしつけだろう。しかしその一方で、犬がどのようにトイレを認識し、どうしたらトイレを覚えるのかということについての情報はあまりにも乏しい。そこでここにご紹介しよう。心理学を元にした犬のトイレトレーニング法である。〔社会部 久保〕

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Q.犬のトイレのしつけ、うまくいくポイントは?

1. 叱り方
2. ゴハンの量
3. おやつのあげ方
4. その他

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Q. トイレに連れていっても排泄してくれません・・

最初は、トイレに連れていってもなかなか排泄してくれないかもしれませんね。犬には、「ここでおしっこするとね、ご褒美もらえるんだよ」と説明してあげるわけに行きませんので、突然、トイレに連れて行かれて、びっくりしているかもしれません。

サークルの中に設置してあるトイレでしつけをしている方は、暫くサークルの扉を閉めて、排泄するまで待ってあげてもいいですね。トイレをサークルで囲っておくということも有効です。

犬に何かをしつけるときには、期待している行動をするまで待ってあげる、ということが大切です。そしてそれは排泄も例外ではありません。「どうせまた今度もしてくれないな」と人間の方が早々に諦めてしまったのでは、もう少し待てば誉めてあげられたのに・・というチャンスを逃してしまうことになります。特に排泄は、日に何回か必ず起こります。極端な例ですが、待っても待っても24時間1度も排泄しなかったということはありえないのです。根気よく待って、排泄したときを逃さずに誉めてあげてください。最初はなかなか排泄してくれなくても、繰り返すうちに、「そうか!おしっこすれば誉めてもらえるのか!」と気が付き、トイレは、たくさん誉めてもらえる楽しい場所になっていきます。

逆に、絶対にやってはいけないのは、なかなか思ったとおりに排泄しないからといって怒ったり、叩いたり、イライラすることです。犬は、そこから何を学習するでしょうか?トイレで排泄したらご褒美がもらえる、ではなく、自分がトイレにいるということが「怒られる」「大好きな飼い主さんがイライラしている」という嫌なことと結びつき、トイレから早く脱出することばかりを考えたり、トイレに行くことを嫌がるようになるかもしれません。

家にやってきたその日から、トイレの場所をピタリと覚える犬がいないのと同じように、最初から犬の排泄時間をピタリをあてられる飼い主さんもいません!犬と一緒に過ごす時間を重ね、「あーもっと早く連れていけばよかったな」とか、「そうか・・こういうときに排泄するのか」と毎日経験しながら、徐々に、犬の行動を卵ェできるようになっていきます。それは、あなたが、あなたの犬のことをより深く理解していくことができるようになる過程でもあります!どうぞ、焦らずに取り組んでみてください。

Q. ご褒美としてクリッカーは使えますか?

クリッカーの音とご褒美との結び付けが完了していれば、クリッカーを「いい子だね」の合図に使えます。排泄し終わった瞬間にクリッカーを鳴らし、その後でご褒美をあげてください。

トイレのしつけが終わるまでは、クリッカーをトイレの横に備え付けておくといいですね。

Q. すでに”失敗したら叱る”をやってしまいました。確かに隠れて排泄したがるのですがどうすればいいのですか?

「おしっこ・うんちすることは、決して悪いことではないよ。叱らないよ。」ということをまずはしつけてあげなければなりませんね。それをしつけるにはどうすればいいのでしょうか?

まずは、トイレ以外の場所で排泄しても、叱ったり、叩いたりするのはやめましょう。排泄中や、排泄後に、目を合わせたり、声をかけてはいけません。排泄したら叱られると思い込んでいる犬にとっては、目が合ったり、人が近づいてきたり、声をかけられることは、あなたは叱るつもりはなくても、叱られる前兆として写るかもしれません。犬の方からその場を立ち去った後でだまって後始末をしてあげてください。

人が見ていなければトイレで排泄できる場合には、トイレをサークルなどで囲ってその中に犬を入れ、隠れていてあげましょう。このときにも、排泄中や、排泄後に、目を合わせたり、言葉をかけたり、無理に近づくのはやめ、だまって遠くからご褒美を投げてあげてください。暗いところで排泄することが好きな犬の場合には、サークルの上に、タオルなどをかけたり、ダンボールのようなもので少し視界をさえぎってあげてもいいでしょう。

排泄した後に、ご褒美が飛んでくることがわかってくると、あなたの姿を見たときに犬の方から近づいてきたり、目を合わせてきたりするようになるでしょう。排泄した後に「いい子だね」と声をかけてあげたり、ご褒美をあなたの手から食べさせてあげるのは、そのような状態になってきてからでもちっとも遅くはありません。

Q. 失敗しそうになっています!どうすればいいですか?

とにかくすぐ抱き上げてトイレに乗せてください!叱ったり、注意したり、声をかけたりする必要はありません。ここで叱ったり声を発すると、ここで排泄すると大好きな飼い主さんが自分のところに飛んできてくれる!と勘違いされてしまいます。(例え叱ったつもりでも、人間に注目されたと犬を喜ばせてしまうことがあります。)黙って、トイレまで連れていき、排泄したらご褒美をあげてください。

Q. ご褒美をもらおうと「わざと」排泄しているようなんですが、いいのでしょうか?

これは、トイレでおしっこ・うんちをすればご褒美がもらえる、と犬が学習し始めている証拠です。これは決して人間が考えているような「わざと」ではなく「排泄をすれば誉めてもらえる、人間の期待に応えなくちゃ!」と一生懸命になっている現われなのだと考えてください。

犬によっては、ご褒美をもらい終わった後で、連続して排泄するようなこともあります。こういうときにも、「よくわかったね!ここでおしっこすると、誉めてもらえるんだよね!」という気持ちで、ご褒美をあげて誉めてあげてください。

トイレのしつけが完了し、あたりまえのようにトイレで排泄することができるようになったときには、ご褒美をあげる頻度を減らしていきます。(次のページで解説します。)この段階になると、このような行動も徐々になくなり落ち着いていきます。

Q. いつのまにかトイレに行って排泄したようです。随分時間が経っているのですが誉めてあげてもいいのですか?

犬は、誉めてもらった直前の行動を学習します。「トイレでの排泄」を誉めてあげるには、その直後でなければなりません。トイレの周りをうろうろしていたり、「ちゃんとできたよ」と呼びにきていたりしていれば、一緒にトイレの前まで行って、誉めてあげるといいでしょう。

もう既に排泄したことをすっかり忘れ、他のことに夢中になっていたら?残念ながらそのときには、何を誉めたいのか犬に伝えることができません。しかもそのときにごみ箱に頭をつっこんでいたり、噛んではいけないものを噛んでいたとしたら?犬は、「ごみ箱に頭をつっこむ」ことや「噛んではいけないものを噛んでいる」ことを誉められているのかと勘違いし、それを学習してしまうかもしれません。

次は誉めてあげられるといいですね。犬の様子に気を配ってあげよう!と決意をあらたにしてください!

Q. 絨毯や玄関マットなど、どうしても失敗してしまう場所があります。しつけで治りますか?

犬の排泄しそうなタイミングを見計らい、失敗してしまう前にトイレに連れていき、トイレでの排泄を1回でも多く誉めてあげましょう。結果的に、絨毯や玄関マットなど、望ましくない場所での排泄経験は少なくなっていきますね。そうすることによって、“悪しき習慣”を取り除いていくことができます。

もし失敗している場所が決まっているなら、その上に物を置いて物理的に排泄できないようにする、玄関マットのように取り除ける物なら取り除く、ドアを閉めて失敗の多い部屋には出入り禁止にするといった工夫をすることも重要です。

Q. おしっこやうんちをはみ出してしまいます

前足はトイレに入っているのに後ろ足が入っていないからはみ出しちゃう!最初はトイレの上にいたのに、うんちしながら歩き出して、結局はみ出ちゃった!

この犬は、全くトイレの場所がわかっていないのではなく、場所はわかっているのに、排泄物をトイレの上にうまく乗せることができなかっただけですね!こういうときには、まず、トイレの大きさを確認してみましょう。トイレを大きくすることによってはみ出しを防ぐことができるのなら、それが一番早くて確実な解決方法です。犬との生活では、犬に望ましい行動をしつけることだけでなく、生活環境を工夫してあげることもとても大切です。

もし、助ェな大きさがあるのにも関わらずトイレの奥まで入らないのであれば、フードなどを使って奥まで誘導してあげるといいでしょう。前頁でご紹介した方法が参考になります。

トイレの入り口に箱などを置いて、それをまたいだ上でトイレに入るようにすることで、体を完全にトイレの上に乗せることもできます。

Q. おしっこはできるけど、うんちができません

私たちは、おしっことうんちを「排泄」としてひとまとめにして考えがちですが、おしっこする、ということと、うんちするということは、別々の行動なのだと考えてみましょう。おしっこがトイレでできたからといってうんちをトイレでしてくれない・・ということが起こっても当然なのです。

それでもおしっこは、トイレでできるようになったのです。うんちも同じようにしつけしてあげれば、必ず、どこでうんちをすれば誉めてもらえるのかわかる日が必ずやってきます。「うんちはトイレでできるけれどおしっこはできない」という逆のケースも同様です。

Q. 一度はトイレでできていたのに突然できなくなりました。

トイレのしつけに限らず、犬にはときどき、それまでできていたことは突然できなくなることがあります。人間の気がつかないところで混乱するような出来事があっがのかもしれませんね。

私たちもひらがなや、足し算や、九九始めて覚えるときどうだったでしょうか?今はあたりまえのようにできるこれらのことも、確かな知識として定着するまでには、何度も間違いを繰り返しながら練習を重ねてきているはずですね。犬も同じだと考えてあげてください。

一度はできるようになったのです。「何度言ったらわかるの?」「どうしてわからなくなっちゃったの?」とイライラする前に、「わからなくなったら何回でも練習すればいいよ」ともう一度、まっさらな気持ちでしつけに取り組んであげてください。そうやって、どこでおしっこ・うんちすれば、飼い主さんに誉めてもらえるのか、犬の中に確実に定着していきます。


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