クリッカーでする犬のしつけ

犬のしつけにクリッカーを使ってみよう。「クリッカーとは何なのか?」から詳しく解説!

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

クリッカーってなんだろう?

これがクリッカーです。てのひらにスッポリ入る小さな箱。裏面のステンレス板のところを押して「カチン」と音をさせて使います。

この「カチン」の音は『ほめのサイン』です。「あ、今のいいね」とあなたがクリッカーを鳴らして犬をほめると、「知ってるよ!こうすればほめてもらえるんだよね」と、犬はあなたのその気持ちに応えるかのようにその行動を起こすようになります。クリッカーは、ほめることの繰り返しで、犬にいろいろなイイ行動を教えるツールです。(クリッカーの使い始めに必要な手続きについては、各DVDの第1章で詳しく解説しています。)

クリッカーで何ができるの?

さてあなたは今「クリッカーは常に持ち歩き、ほめてあげたいときに鳴らせばいいんだ」と思っていませんか? もしそうならそれは誤解です。クリッカーは「日常的に犬をほめる」のではなく、「行動のレパートリーを増やす」ために使います。毎日5分、クリッカーで「新しい行動を練習する時間♪」を作り、あなたの犬の「イイ行動のレパートリー」を増やしてあげてください。(具体的な教え方は各DVDの第2章で, できるようになった後のことについては各DVDの第3章で詳しく解説しています。)

「行動のレパートリー」が増えるとどうなるの?

犬は別に私たちから教えられなくても、吠えたり、噛んだり、飛びついたり・・といった人間にとって望ましくない行動は当たり前のように起こします。しかし、くわえている物を人間に渡す、一緒に歩く、人間の声に一生懸命に耳を傾ける・・といったイイ行動は自然にできるようにはなかなかなりません。

しかし、クリッカーでイイ行動のレパートリーを増やすことができたらどうでしょうか。犬の毎日が、ワルイ行動を起こす暇なんてないくらいイイ行動でいっぱいになったとき、あなたはきっとこう思うはずです。「私の悩みは、“犬がワルイ行動を起こして困る”ということではなく“イイ行動を学習させてあげられていない”ということだったんだな」と。

レパートリーが多いと暮らしは豊かに!

「料理」もレパートリーは多ければ多いほど生活(食卓)の自由度が増え豊かになりますが、「行動のレパートリー」も同じです。どうぞ「しつけのため」と気負わずに、「こんなことできたらかわいいね、すごいね」と思うことを、あなたの犬にクリッカーで教え一緒に楽しんでください!(詳しくは左のメニュー「ライブラリー」をご覧ください)

教えて遊んだ数だけ、犬はよくほめよく遊ぶあなたのことが好きになります。好きだからこそ、いつでもあなたの声に耳を傾けようとするようになります。クリッカーは、あなたと犬との間に、何があっても決して揺らぐことのない「信頼」という名の大きな橋をかけてくれます。